アル厨の在宅ワークと育児の記録

外資系企業サラリーマンの在宅ワーク期間中の備忘録(たまにNTRにハマる友人について触れるのでエロく乱れます)

8月7日(金) 晴れ

 今年の夏は上の子供が夏休みに入るのと合わせて7月中に帰省を済ませた。コロナ禍の煽りで5月の連休も自宅で過ごすことを余儀無くされたので、休暇でも何でもない平日を実家からのリモートワークとすることで、少し長めの帰省となった。

 カレンダー通りの休日には祖父母とお決まりのショッピングモールへ買い物がてらの外食に出掛け、いつもの帰省時と同じように過ごしたのだが、盆休みを外したからなのか自粛が続くからなのか、ヒトの行き来はそれほど多くない。振り返ると高速道路のPAの混雑もあっさりとしたものだった。
 ここぞとばかりに妻が祖母へ子供服を買い込んでもらっている間、僕は紀伊国屋書店の新刊を眺めながら、休日の日課の夕方17時に更新を続けている小説の構成に頭を巡らせていた。小説といっても数年前に書き溜めた20万字程度のストックを一度全て出し切ってしまおうと、今の気分に合わせて当時の諄い言い回しをシンプルにさせる程度のものだ。これを数千字毎に切りのいいところで区切って休日の夕方にリリースする。出先の合間を見計らってiPhoneでサクサクと進められる手軽さが良い。
 地味で細くても安定的に活動していると、コイツは何が出来る奴なのだと周囲にも認識されやすい。やはり継続することは大事だ。
 先日取材を受けたSPA!でもこの小説の目次画面が掲載されていてこっぱずかしかったが、自分のことが雑誌に取り上げられるのは何か嬉しい。

 平日の業務は自宅で行うのと変わらず怒涛の日々で、少し早めに午前中のタスクを切り上げては昔通った馴染みの店で食事でもと考えていたが迂闊だった。午前中の会議が昼過ぎまで押してしまい、次の13時からのミーティングに間に合うようにと、結局平日5日の内の2日は外食を楽しみに仕事を切り上げるのを待つ家族を引き連れてコンビニで簡単に済ませる羽目になった。
 業務の進捗は至って順調。実家からでも安定的な成果を上げられるのは組織が十分な働く環境を与えてくれているからに他ならない。普段通り日中は手元がごった返しているのは変わらないのだが、別の部屋には妻が子供を遊ばせていたりするため、外へ出て仕事をしている時のようなストレスを感じない。これを実家でも同じように行うというのだから少し不思議な感覚を覚えてしまう。

 寝床と仕事場を兼ねた実家の畳の間は、僕と弟が親元で暮らしている頃は両親の寝床としていた部屋で、昔の七五三の写真や水泳キャップを被って浜辺で泥団子を握る小学生の頃の自分を映した写真が無造作に飾られたままだ。
 夏のこの時期に実家にいるとナンパを覚えたての頃、日中のバイトを終えて毎晩20時くらいに仲間と車を乗り合わせて街へ出掛け、手当たり次第同世代の女の子グループに声を掛けては連絡先を交換するというのを明け方まで只管繰り返していた頃を回想してしまう。当時の生活を体が覚えているというのか意識的にどこか反応してしまうような不思議な感覚を覚えた。

 外へ出ればそれまで知らなかった別の街からやって来た女の子と仲良くなり、冷房をガンガンに効かさせた車内で互いにカラダを貪り合う(エロいことをする)。連絡先を交換してはまた別の友達を連ねては相手を入れ替えながら似たように遊ぶ。どちらからともなく飽きたらまた新たな出会いを求めて街へ出る。忘れた頃に以前知り合った女の子とバッタリ出くわしては、互いに妥協するようにまたたまに交わう。この繰り返しだ。その気になれば外へ出るだけで自然な流れで女の子とエロいことが出来た。それをカラダが覚えているのだ。
 昨今取りざたされている性犯罪のようなものは異次元の世界で、女の子も女の子で己を解き放つように、互いに全てを曝け出すように夜の街は乱れていた。僕が性をエンタメやスポーツのように捉えがちなのはこういった経験によるものが大きい。
 田舎町ですらこうなのだから、今考えてみれば東京や大阪市内での繁華街だともっと狂っていたのではないだろうか。前出の小説というのはこういったテイストの諸々を綴ったものだから実にくだらない。https://novel18.syosetu.com/n0366gf/

 2階の部屋から窓の外を見ると、この部屋からは空がこんなに近く見えるのかと、以前だと考えもしなかったようなことで感傷に浸りながらも、下半身がムズムズしてくる。
「心はこんなに綺麗なのに!」と、葛藤しながら業務に勤しみ、仕事を切り上げて居間に降りるとこちらへテクテクと寄って来るかぼちゃパンツの0歳児を腕に抱えながら晩酌をする、不思議な感覚で過ごす日々だった。